ぽかぽかと暖かい春の陽光がとても気持ち良いですね。あゆ姫です。今回は、春の陽気に誘われ、桜の名所の1つ、西区花園にある本妙寺をゆっくりと散策してきました。
1585年、加藤清正公が父・清忠公の菩薩寺として大阪に建立されたものを、清正公の肥後入国後、熊本城内に移したのち、現在の場所へ移建されたのが本妙寺です。
国の有形文化財にも登録されている、高さ約15mの大きな本妙寺仁王門から続く長い参道沿いには、たくさんのお寺があります。
参道には、たくさんの桜の木があり、今年もとても綺麗が咲いていました。
熊本地震からもうすぐ6年。
本妙寺のシンボルとなっている、入口の仁王門も甚大な被害を受けていますが、本妙寺の参道沿いにも、まだ当時の爪痕があちこちに残っています。
参道沿いにある、迫力ある仁王像。
この仁王像も熊本地震で被害を受けた石像の1つで、もともと台座の上に建てられていたものですが、熊本地震の際、台座の上からポンと飛び降り着地したような姿で、立たれていたそうです。不思議なパワーを感じますね。
この仁王像を更に進むと、胸突雁木(むなつきがんぎ)と呼ばれる176段の石段。
急勾配の石段を登ると、浄池廟(じょうちびょう)に到着します。
正面に拝殿があり、奥の建物の正面には加藤清正公の木像が安置されていて、この真下に加藤清正公が葬られています。
とても立派で美しい神社のように見えますが、この建物全体が、加藤清正公のお墓なんだそうです。
熊本城で亡くなった加藤清正公は、自分が築いた熊本城の天守閣と同じ高さの地にという遺言を残していたため、ここ「浄池廟(じょうちびょう)」に葬られているとのこと。
浄池廟の展望所からは、熊本城がしっかりと見えています。
浄池廟から更に進むと、300段もの石段が出現。仁王門から浄池廟まで続く、176段の石段より、更に急勾配の石段です。
石段の上には、鑓を持ち長烏帽子形兜を被ったとっても立派な清正公の姿が見えています。
近づいてみると、とても迫力がある大きさに驚きです!!
ここも、この時期はとても桜が綺麗!
この像は1935年(昭和10年)、加藤清正の没後325年忌の記念事業として、長崎県にある平和記念像を作ったことで有名な彫刻家、北村西望に依頼し建てられました。
その後、太平洋戦争末期の金属供出により撤去され、現在のものは昭和35年に再建されています。
没後325年にちなんで、浄池廟から加藤清正公まで続く石段は、25段刻みに300段となっているそうです。
加藤清正公が見ている方向を見ると、熊本城や熊本市内、遠くは阿蘇などまで一望でき、とても景色が良いです。
まるで、自分が築いた城や熊本を見守ってくれているかのようにも思えます。
綺麗な青空と綺麗な景色、心地よい春の風、立派な清正公像、そして美しく咲き誇る桜。とても穏やかで気持ちが良い場所でした。
ちなみに、長い参道や、たくさんの石段を登る体力がない!という方、安心してください。車移動できます。
まるで歩いて散策したような紹介をしてきましたが、実は…部活動のトレーニングで、何度も階段を往復する高校生の姿や、息を切らしながら階段を登り、とても丁寧にお参りされている人を横目に、車移動していた私です。
車で行きたい場合は、仁王門横の金峰山に続く道路を車で登って行くと『浄池廟』と『加藤清正公像入口』の看板が出ているので、案内に従い進んでください。
浄池廟と清正公像、それぞれすぐ横に、駐車場があります。(清正公像へ行くには、浄池廟を一旦、入った道を戻り、金峰山方面へ進むとカーブ沿いに看板あり。)
参道・浄池廟・加藤清正公像と3つのスポットに分けて散策をしています。
満開の桜を眺めながら、のんびりと素敵な散策ができました。
加藤清正の像と綺麗な桜がコラボする期間は、残り少ないかと思いますが、桜のシーズン以外でも、四季を感じることができる景色が良いスポットです。(紅葉の時期も、すごく綺麗。)
時間がある際に、のんびり散策に出かけてみませんか。
Yahoo!エキスパート公開日:2022.03.29
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